マラソンはなぜ42.195km(キロ)なのか?(歴史・経緯) |
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オリンピック競技や世界選手権で行われているマラソン競技は
42.195kmとなっていますが、なぜこのような中途半端な距離に
なっているのでしょうか?早速、42.195kmになった歴史・経緯
をまとめてみました。
マラソンが42.195kmになった歴史・経緯
オリンピック開催年 |
距離 |
1896年 |
36.75km |
1900年 |
40.26km |
1904年 |
40km |
1906年 |
41.86km |
1908年 |
42.195km |
1912年 |
40.2km |
1920年 |
42.75km |
1924年以降 |
42.195km |
1896年4月10日、第一回アテネオリンピックのマラソン競技
においてはマラトンからアテネオリンピック競技場までの距離(36.75km)
で競技が行われました。その後のオリンピックでは約40kmという
距離の指定はありましたが、競技距離は統一されておりませんでした。
第4回のロンドン大会ではイギリスの王妃:アレクサンドラが
「スタート地点は宮殿の庭で、ゴール地点は競技場のボックス席の前に」
という注文をつけた為、42.195kmという中途半端な数字となって
しまいました。この大会ではイタリアの選手「ドランド・ピエトリ」が
ゴール地点を勘違いして直前(彼の認識でのゴール地点)で倒れ、
役員の手を借りて1位でゴールしましたが、
のちに役員の手を借りた事から失格となりました。(ドランドの悲劇)
最後の350mを進むのに10分もかかり、4回も倒れながら
走りぬいた姿は多くの観客を魅了しました。こういった感動的な
出来事があった為、1924年の第8回パリオリンピックでは
42.195kmとう距離が採用され、その後、42.195kmという
距離で統一されるようになりました。
その他、マラソンの距離に関する豆知識
@フルマラソンの距離は42.195kmより長かった。
マラソンの距離は42.195kmとなっていますが、
距離が足りないと無効となる(公認コースでなくなる)為、実際には
数メートルから数十メートルほど余計に距離をとってあります。
(規定では0.1%(42.195m)まで長い事は
認められています。短いのはNGです。)
A何kmからマラソンと呼ぶの?
42.195kmよりも距離が短い場合でも、
道路を使う競技であれば、マラソンと呼びます。
(市民マラソン大会では2〜3kmの短い距離
でもマラソンという言葉が使われています。) |
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